ストーリーマンガの描き方を聞かれることがよくあるのですが、一番多い質問は「物語も自分で考えるの?」というものです。
そうです。どんなに絵が上手でも、物語を作れないとマンガ家にはなれないのです。
次の質問は「どうやって物語を作るの?」
これは、「妄想する」としか答えようがありません。
もちろん、作り方のコツはありますが、それはあるていどアイデアが浮かんでいる状態でうまくまとめるコツであって、なにもないところから物語を発生させるコツではないのです。
私は、若い頃から映画もあまり見ないし、本もろくに読まないし、まったく勉強してこなかったので、物語作りには毎回苦労します。
でも、一番自分の中で力になっているものがあります。
それは「ビジョン」と「テーマ」です。
それをラストで表現するのです。
たいてい、人間関係が円滑になり主人公が問題を解決する…というのが多いです。
ラストで解決するには、イントロでは問題がある、ということです。
つまり物語を作る一番大きな骨組みは、「問題がある」→「問題が解決する」ということです。
解決するために、「エピソード」が必要なのです。
しかし実際に物語を作っていると、つじつまが合わなくなったり、設定を考え直したり、大変なのです。
設定は、主人公がどういう環境にいるか…つまり、年齢、職業、家族構成、住んでいる環境、などです。
主人公のキャラクター作りも大事です。
性格によって、行動も変わるので、物語の展開も変わってしまうからです。
その物語を作る段階をプロットといい、文章でシナリオのようなものを書きます。
その後、ネームという作業に入りますが、そこでコマ割りやセリフを決めます。指定されたページ数に収める作業もここでやります。
プロットもネームも、出来上がった段階で担当さんと打ち合わせをします。

左がネーム、右がプロット。
プロットはワードで打った方が楽なのですが、字を書かないでいると漢字をどんどん忘れていくので、あえて手で書いてます(^^;)
今回私はプロットを4回やり直し、やっとネームに入ったのですが、どうもしっくりいかず…あれこれ考えた挙句またプロットに逆戻り。でも今度はキャラクター設定がしっかりしていなかったので、またやり直し、「う〜ん、う〜ん」と唸りながら産みの苦しみが続いています。。。はぁ…(−□ー;)
早く「スッポン!」と産み落としたいです〜。
posted by なずな・まま at 11:49|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
マンガのお仕事