2009年01月12日

マンガ家裏話5 [プロットとネーム]

マンガはいきなり原稿に描くものではありません。

最初に「プロット」といって、物語のあらすじを書く作業があります。

その段階で編集者に見せ、打ち合わせをします。

私の場合、一度でOKになることはほどんどありませんでした。編集者にたくさんアドバイスをもらい、なんどもなんども直します。
直しているうちに、何を描きたいのかわからなくなり、全く違う話を持っていったりすることもあります。
最初から「こういう話はちょっとね」とバッサリとボツにされることもあります。

プロットはたいてい一度に3本くらい持っていって、その中でよさそうなものを選んでもらい、あとはボツにされることが多かったです。

そんな努力を重ね、やっとプロットのOKが出たら、次はネームという作業に入ります。

これは、コマ割りとセリフを決め、依頼をもらったページ数に物語を収める作業です。
ここでも何度も編集者と打ち合わせをします。で、アドバイスをもらい、直していきます。
私はいつも、少なくても3回、多い時は5回以上やり直しをしました。

精神的にかなりキツイ作業で、日常の何をやる時にもプロットやネームのことで頭がいっぱいになります。

なので、ネームができた時の喜びはひとしおです。

purotto.jpg
左がプロット、右がネーム(「5+わん=ロク」より)
posted by なずな・まま at 09:28| Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ家裏話
この記事へのコメント
私もいつもボツにばかりされていたので「私だけ、ダメな漫画家なんだ〜」とデビュー当時は落ち込んでばかりでした。
ほんとに、ネーム中は一日中漫画のことしか考えられないですよね!!!
漫画の知識がほとんどなかった私は「プロット」「ネーム」が最初なんなのかわからず担当さんにめちゃくちゃ呆れられました・・・(^_^;)

裏話、続きを楽しみにしてます(*^_^*)
Posted by さきさわいずみ at 2009年01月12日 14:10
さきさわいずみさん

やはりボツの経験がありますか(^^;)
つらいですよね。ネームの時は頭がいっぱいだし。
「漫画家ってこんなに大変なんだ〜」って改めて思いました。
Posted by なずな・まま at 2009年01月12日 20:48
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